急性脳炎・脳症・ライ症候群



受診科:小児科・脳神経内科
急性脳炎きゅうせいのうえん脳症のうしょうは3歳以下の小児に多くみられる原因不明の脳症です。早急な治療が必要ですが、究明が困難なこともある重篤な病気です。

原因

原因はまだ不明ですが、小児、とくに乳幼児によく発症する病気です。その代表的なものにライ症候群があります。

症状

全く元気だった子どもが、少しかぜ気味だな、と思っているうちに突然高熱を出してぐったりし、けいれんや意識障害を起こします。約3分の1が死亡し、生存者の90%以上に、なんらかの後遺症が残るといわれています。

ライ症候群も同じような症状を認めますが、かぜの症状のあと、嘔吐や意識障害、けいれんなどのほかに全身の肝臓や腎臓、脳などのあらゆる臓器に障害が起こります。特にAST(GOT)、ALT(GPT)、アンモニアの上昇が特徴です。

治療

輸血、けいれんや意識障害の治療、脳浮腫の治療、脳圧降下剤の投与を行います。

ライ症候群の場合は、これに加えて血漿交換などの肝不全の治療も行います。

AST(GOT)、ALT(GPT)

肝細胞や多くの臓器の細胞中にある、タンパク質を分解してアミノ酸を分解してアミノ酸をつくる酵素。これらの細胞が破壊されるとAST(GOT)が大量に血液中に出て、数値が高くなります。

ALT(GPT)は肝細胞に多く含まれている酵素なので、肝炎などのように肝細胞が破壊される病気の場合だけ、血清中に増加してくるものです。