末梢性顔面神経麻痺(ベル麻痺)



受診科:外科・脳神経外科
末梢性顔面神経麻痺まっしょうせいがんめんしんけいまひ(ベル麻痺)は顔の筋肉を支配している顔面神経やその周辺の炎症によって、顔面神経が一時的に浮腫を起こして麻痺が起こる状態をいいます。

原因

突発性末梢性顔面神経麻痺は、額にしわを寄せる前頭筋を含めた片側のすべての顔面神経が麻痺するもので、ベル麻痺と呼ばれるのです。

仮説ですが、単純ヘルペスウイルス感染などによって起こるといわれています。

帯状疱疹ウイルスによって生じるものは、ハント症候群ともいわれています。

症状

ある日突然症状が出現します。症状は顔面の片側の筋肉に起こり、目を閉じることができない、口が引っ張られて唾液がたれる、額にしわが寄らないなど。こういった状態が2~3日続き、1~3週間のうちにだんだん良くなってきます。そして1ヵ月ぐらいたてば正常に戻るのがふつうです。ただし、人によっては回復後に顔面けいれんを起こすことがあります。

診断・治療

原因を診断するためにCT検査やMRI検査を行います。さらに、耳鼻咽喉科的検査や、顔面節の筋電図検査が行われることもあります。

ベル麻痺は、治りの良い病気なのでそれほど心配する必要はありません。耳疾患などの原因が明らかな場合はその治療を行います。発症直後なら副腎皮質ステロイド薬の内服が行われることもあります。

また、目が閉じられない状態だと角膜が乾燥して炎症を起こすので、眼帯をしたり点眼薬を使って目の保護を行います。回復期に入ったら、毎日顔面運動の訓練を行うことが大切です。

いずれにせよ、予後が良い病気なので、早めに医師の診断を受けて治療を開始することが大切です。

ハント症候群の方は、ベル麻痺より予後不良ですので、耳鼻咽喉科の医師の指示にしたがって、加療してください。

サルコイドーシス

原因不明の全身性肉芽腫形成疾患で20歳前後に多く発症します。

両側肺門リンパ節腫瘍、肺野病変、皮膚病変あるいは眼病変などの症状があらわれます。