アルコール依存症



受診科:心療内科・精神科
アルコールに対して身体的、精神的依存が生じ、アルコール乱用による精神的、社会的、身体的な問題が起こる状態をいいます。

原因・症状

アルコール依存症は、精神依存型と精神・身体依存型、身体障害型に分けられます。

精神依存型は、かなり長い期間、多量の飲酒を続け、アルコールが途切れない状態です。こうした人は精神面に障害が起こっている場合が多く、酒気を帯びると暴れたり、起こったりします。そして酔いが醒めると断酒を誓ったりわびたりするのですが、アルコールが切れるとあらゆる手段で、アルコールを手に入れようとします。

精神・身体依存型は、精神的にも身体的にも依存が形成されていて、酒をやめると禁断症状があらわれるものです。

軽い場合は手指や腕、下肢のふるえがみられます。重症の場合は酒をやめて2~3日すると全身の筋肉がひきつったり、てんかん発作と同じようなけいれん発作が起こったりすることがあります。

身体障害型は、多量の飲酒を続けたことで、身体障害を起こすものです。

栄養低下による衰弱、肝臓や膵臓、心臓などの障害がみられます。

治療

なによりも断酒が第一です。家庭でできればいいのですが、重症の場合は入院によって断酒を行う必要があります。

禁断症状が起こるので、抗不安剤や抗てんかん剤を服用しながら断酒をおこないます。身体臓器に障害がある場合は、その治療を行いながら断酒します。

また、断酒会などに参加して、同じ悩みをもつ人々とおもに、集団的精神療法を行うことも効果があります。

アルコール依存症の自己チェック法

自分がアルコール依存症ではないかと思ったら、重症になる前に自分から断酒するように心がけることが大切です。久里浜式アルコール依存症スクリーニング・テストという自己チェック法が参考になります。自分に当てはまる解答を選んで点数を加算し、合計が0.0点以上の人は「問題飲酒者」、2.0点以上の人は「重篤問題飲酒者」と診断されます。

最近6ヵ月の間に次のようなことがありましたか 回答カテゴリー 点数
合計点数  
酒が原因で、大切な人(家族や友人)との人間関係にひびが入ったことがある
ある
ない
3.7
-1.1
せめて今日だけは酒を飲むまいと思っても、つい飲んでしまうことがおおい
あてはまる
あてはまらない
3.2
-1.1
周囲の人(家族、友人、上役など)から大酒飲みと非難されたことがある
ある
ない
2.3
-0.8
適量でやめようと思っても、つい酔いつぶれるまで飲んでしまう
あてはまる
あてはまらない
2.2
-0.7
酒を飲んだ翌朝に、前夜のことをところどころ思い出せないことがしばしばある
あてはまる
あてはまらない
2.1
-0.7
休日にはほとんどいつも朝から酒を飲む
あてはまる
あてはまらない
1.7
-0.4
二日酔いで仕事を休んだり大事な約束を守らなかったりしたことがときどきある
あてはまる
あてはまらない
1.5
-0.5
糖尿病、肝臓病、または心臓病と診断されたり、その治療を受けたりしたことがある
ある
ない
1.2
-0.2
酒が切れたときに、汗が出たり、手が震えたり、イライラや不眠など苦しいことがある
ある
ない
0.8
-0.2
商売や仕事上の必要で飲む
よくある
ときどきある
めったにない・ない
0.7
0
-0.2
酒を飲まないと寝つけないことが多い
あてはまる
あてはまらない
0.7
-0.1
ほとんど毎日3合以上の晩酌(ウイスキーなら1/4本以上、ビールなら大びん3本以上)している
あてはまる
あてはまらない
0.6
-0.1
酒の上の失敗で警察のやっかいになったことがある
ある
ない
0.5
0
酔うといつも怒りっぽくなる
あてはまる
あてはまらない
0.1
0
採点
合計点数 0.0以上
問題飲酒者
合計点数 2.0以上
重篤問題飲酒者

アルコール関連問題の予防相談先

アルコール問題全国市民協会
tel:03-3249-2551
fax:03-3249-2553