髄膜炎



受診科:小児科・脳神経内科
ウイルスや細菌が脳や脊髄をおおっている髄膜を侵す病気です。乳児では頭の大泉門のあたりがふくらんできます。

原因

髄膜炎は、脳や脊髄をおおっている髄膜を、ウイルスや細菌が侵したために起こる病気です。

原因となるウイルスとしては、おたふくかぜウイルスやコクサッキーウイルス、ヘルペスウイルス、水痘ウイルスなどがよく知られています。

細菌性髄膜炎の最大の原因となるのは、インフルエンザ菌(インフルエンザウイルスとは別種)です。

症状

おもな症状は高熱、激しい頭痛、嘔吐ですが、症状のあらわれ方は年齢によって異なります。

生後3か月未満の乳児は、発熱がみられないこともあります。目がとろんとして不機嫌になったり、ミルクの量が減り、けいれんや嘔吐が見られたり、無呼吸を起こすこともあります。

生後4~6ヵ月の乳児は発熱や嘔吐があり、おむつを交換するときに下肢を伸ばすのを嫌がって泣くことがよくあります。

頭のてっぺんの、骨のない柔らかいところを大泉門といいますが、ここがふくらんでくるのが特徴です。

しかし、頭を前に曲げようとしても首が硬くなってまげられないという項部硬直ははっきりしません。

1歳半以後の赤ちゃんは、大泉門は閉じているので、症状は、嘔吐、発熱、頭痛というはっきりした形で出ます。

不機嫌でうとうとしたり、けいれんを起こしたりすることもしばしばです。

診断・治療・予後

とくに6ヵ月未満の乳児では診断が難しいものです。

腰の背骨の間に針を刺す腰椎穿刺ようついせんしを行って、髄液を抜いて調べると診断が確定されます。

治療はウイルス性のもののうち、特効薬のない場合は、点滴などで様子をみます。

細菌性のものは、抗生物質による治療を行います。予後は、原因となったウイルス・最近の種類によってさまざまです。

インフルエンザ菌ワクチンは、欧米諸国では以前より実用化されていましたが、日本でもようやく実施されます。