異常性乾癬



受診科:皮膚科
尋常性乾癬尋常性乾癬は頭髪のはえぎわやひざ頭、ひじ頭などに盛り上がった紅斑ができます。ふけのような皮膚のかけらが付着しています。

原因

慢性・再発性の炎症を伴った皮膚の角化症です。遺伝的要素があるといわれていますが、まだ原因は明らかになっていません。

発症には感染症、糖尿病・高脂血症などの代謝障害が関係しているといわれています。

また、機械的刺激などの物理的因子も関係しており、とくにひざ、ひじに好発するのはこのためです。

症状

やや盛り上がった紅斑の上に、厚い銀白色のふけのような皮膚片が付着した皮疹が多発します。大きさはまちまちですが、ひざ頭やひじ頭、頭髪部に多く出、全身にひろがることもあります。

一般にかゆみは少なく、伝染もしません。

以前は欧米人に多い皮膚病でしたが、戦後、だんだんと日本でも増加しています。

頭部白癬

10歳ぐらいまでの男子に多くみられます。頭の毛髪部分にふけを伴った円形の紅斑ができ、毛は根もとから1~2mmぐらいで切れて、脱毛斑をつくります。治療にはグリセオフルビンを内服します。

診断・治療

ふけのような皮膚片をメスではがすと、点状の出血がみられます。

また、皮疹の出ていない皮膚に刺激を与えると、同じような皮疹が出るのも特徴です(ケブネル現象)。爪をみると点状にへこんだり、厚く白濁したりしていることがあり、診断の参考になります。

治療の主体は、副腎皮質ホルモン外用療法です。皮疹の状態に合わせて、強いものから弱いものまでを使い分けながら、根気よく治療します。

細菌では活性型ビタミンD3外用療法もとられます。症状が強い場合に限って、ビタミンA酸や免疫抑制剤の内服剤を用いることがあります。

また、日光浴で皮膚を褐色になるまで焼くと効果があります。

ソレランという薬を内服や外用したあと、長波長の紫外線(UVA)を皮疹に照射するPUVA療法も行われます。

経過・予後

慢性に経過し、治りにくい病気です。膿疱が多発したり(膿疱性乾癬)、手足の関節炎が合併したり(関節症性乾癬)、全身が真っ赤になる紅皮症(乾癬性紅皮症)に移行するなど、急激な悪化をみることもあるので注意が必要です。

予防

機械的な刺激を避け、日光浴をすることが予防とし奨励されます。

精神的ストレスも最小限にするのも大切です。