凍傷(しもやけ)



受診科:皮膚科・外科
強い寒冷で皮膚の組織が破壊され、皮膚がはれたりただれたりします。

原因

零度以下の寒さにより、皮膚の血行が悪くなり、皮膚組織が壊されることによって皮膚病です。多くは山で、また低温の物質の接触で起きます。

症状

皮膚組織の損傷状態によって、3段階に分けられます。第1度は、皮膚が充血を起こし、紫藍色にはれるものです。第2度は、そのはれの上に水ぶくれができ、ただれを伴ったもの、第3度は、皮膚が壊死し、さらに潰瘍になった状態です。

起こりやすいのは手足の指や耳たぶ、鼻の先、頬などで、初めは冷たい感じがするだけなのですが、だんだん痛くなってきて感覚がなくなります。

凍瘡(しもやけ)

暖房設備が整ったために、現代ではあまりみられなくなったしもやけですが、しもやけのできやすい素因も関与していると考えられており、まったくなくなったわけではありません。

手足の指や耳たぶ、鼻などを気温5度以下の空気に長時間さらしていると、先端部が紫色にはれたり赤い皮疹が出たりします。

しもやけができたら、ビタミンEの入った軟膏を塗ってよくマッサージします。またビタミンE剤、血行改善剤を内服します。手足を水でぬらさない、木綿や毛の靴下をはく、入浴して血行を良くすることを心がけます。

診断・治療

発生原因と皮膚の損傷状態で判断します。やけどの反対で、応急処置はできるだけ早く温めることです。40度ぐらいのお湯に患部をつけ温浴します。温度が下がらないよう、1分間に1回ぐらい、さし湯をするなどして一定に保ちます。

痛みが強くなる時は、鎮痛剤を内服します。症状が強い場合は、40度に温めたぶどう糖液を点滴注射します。患部には抗生物質の入った外用剤を塗ります。

皮膚が壊死を起こしている場合で皮膚の回復状態が良くないときは、壊死部と健康な皮膚の境がはっきりしてくるのを待って、植皮手術を行います。

予後・経過

二次感染がなければ、第一度、第二度は治癒しますが、第三度は、皮膚が壊死脱落となります。

また、凍傷が全身に及んだ場合は、生命に関わる可能性があります。

凍傷の手当

  • まわりになにもない場合は、わきの下などに患部をはさんであたためます。
  • 凍傷にかかった部分をタオルなどで巻いておきます。
  • 5~40度程度のぬるま湯で温めます。

凍傷の時の注意点

  • 早く温めなければいけないからといって、熱湯につけるのはいけません。また、直接患部をひたすのではなく、なにかを巻いてお湯につけます。
  • 患部を手やタオルなどでこすってはいけません。
  • 足が凍傷の場合には、歩いてはいけません。

予防

冬山以外の多くは、酔って雪上や冷たいコンクリートの上で寝込んだときに起こります。ご注意ください。