伝染性紅斑(りんご病)



受診科:皮膚科・小児科
ウイルス感染により、顔などに赤いはれが生じる病気です。頬がりんごのように赤くなる特徴から「りんご病」の名でよばれることもあります。小児に多く、成人ではあまりみられません。また、7~8年ほどの間隔で周期的に流行する傾向があります。

原因

ヒトパルボウイルスB19型と呼ばれるウイルスに感染することで、発病します。

風疹の流行に伴って、多発することがあるともいわれていますが、その関連性は、まだ明らかにされていません。

風疹に比べるとその伝染力は弱く、また、一度かかれば二度と感染することはありません。

症状

赤い発疹が特徴ですが、感染しても症状はなにもあらわれないまま終わることもあります。また、発疹以外の症状がみられることは少ないのですが、微熱程度の発熱や頭痛、せき、咽頭痛、関節痛、筋肉痛、倦怠感などの軽い症状が出ることもあります。

潜伏期は軽い発熱期までは約7日間で、紅斑が出るまでと考えると10~20日間です。まず両頬に特徴的な紅斑が生じますが、これは1~4日で消失します。次に、頬の発疹から1~2日ほど遅れて、他の場所にも発疹があらわれます。

前腕部や大腿部、臀部などに多く、胸や腹背中にはあまりみられない傾向があります。この発疹は最初は斑点状ですが、のちに指の爪ほどの大きさになり、しだいに癒合し独特の斑紋になります。

数日から1~2週間で消えていきますが、このとき斑の中心から色がうすれていくため、全体としてはレース編みのような外見を呈します。これらの発疹はかゆみやほてった感じを伴います。

発疹が消えてからも、しばらくの間はなんらかの刺激によって再発することも少なくありません。たとえば、日光にあたったり、こすったり、入浴などで温めたりといった刺激です。このような期間は1~4週間ほどつづきます。

診断・治療

おもに発疹から診断します。特徴的な発疹なので、たいていはそれのみで診断がつきます。

とくに治療をしなくても自然に治るものなので、ふつうは特別な治療をほどこすことはありません。かゆみが強いときに、かゆみ止めの薬を塗ることはあります。

ウイルスが排出されるのは、発疹が出現するよりも1週間程度前までなので、他の人への感染は予防できません。