薬疹



受診科:皮膚科・内科
薬に対するアレルギー反応で起きる、皮疹と粘膜疹。反応する薬剤を確かめ、使用を中止することが大事です。

原因

内服、注射、あるいは吸入により、からだにくすりが入ることで発生します。多くは薬に対するアレルギー反応で起き、この場合、少量の使用でも同じ薬剤で同じ症状が起きます。

原因となりやすい薬剤は、解熱鎮痛剤、抗生剤、降圧利尿剤などですが、どんな薬でもアレルギーは起こりえます。また、薬の過剰投与や中毒で、薬が体内に蓄積されることによって薬疹が起こる場合もあります。

症状・予後・経過

原因となる薬剤を内服して2日後に症状が出るのがふつうですが、これはすでにその薬に感作(アレルギーを起こす準備ができている状態)が成立している場合で、実際には何日も何カ月もその薬を使っていて、ある時点で感作が起こり症状が出ることが多いです。

皮疹の型により麻疹型、湿疹型、多型紅斑型などさまざまなタイプに分けられます。

これに対して、特殊なものとして固定薬疹があります。これは、薬を使用した10分~数時間後に、常に決まった部位に円形や楕円形の斑が出ます。斑の上に水ぶくれができて破れてただれてきます。

薬をやめれば治りますが、このとき紫褐色の色素斑を残します。からだのどこかに褐色の斑がいつともなくできていて、ときどき赤くはれるというケースが多いです。

生理痛のときに飲む鎮痛剤、かぜ薬などでよく見られます。重症なものには以下のものがあります。

重症型薬疹

原因となる薬剤使用後、数時間以内に焼けつくような感じとともに紅斑が出て、2~3日で全身にひろがり、水ぶくれを合併します。

皮膚粘膜眼症候群型薬疹

目や口膣、外膣といった粘膜がただれ、皮膚にも紅斑や水ぶくれが発生します。

紅皮症型薬疹

全身の皮膚が赤くなり、かゆみとともにふけのように皮がむけます。

診断・治療

左右対称に急に発疹が出たら、薬疹がウイルス感染症を疑い、飲んでいる薬をすべて中止すべきです。そのうえですぐ皮膚科を受診し、全身症状がひどいときは、入院のうえ治療を行います。

一般には副腎皮質ホルモン剤の内容剤を使い、点滴で体液を補充します。皮膚のただれには、抗生物質の入った軟膏を塗ったり、湿布したります。

予防

原則として内服中のすべての薬剤の使用を中止します。薬疹らしき症状が出たときは早めに皮膚科を受診し、原因となった薬剤を確認することが大切です。