尋常性いぼ(尋常性疣贅)



受診科:皮膚科
尋常性いぼ(尋常性疣贅)じんじょうせいゆうぜい

角質を溶かす市販薬がありますが、効きめはありません。いぼは頑固なものですが、必ず治るので、医師のもとで根気よく治療しましょう。

原因

ヒト乳頭腫ウイルス感染によって発病します。できる部位によって、また、ウイルスの型によって名前が違います。

症状

尋常性いぼは、ごくふつうのいぼのことです。はじめは小さな丘疹がポツポツ出て、だんだんと一つ一つが大きくなります。また、いくつかが集まって大きな面をつくることもあります。

大きいものは硬く、小さいものはツルツルした感じです。全身にみられますが、とくに足の裏や四肢など、露出していて傷を受けやすいところに多くでます。

指先では、さかむけができるたあたりに集中して出ます。

爪の下にできることもあって、その場合には、爪が崩れてしまうこともあります。

診断・治療

子どもも大人もかかりますが、学童期の子どもに多いのが特徴です。足の裏に出ると、たこやうおのめと間違われやすいのですが、いぼが出るのは圧迫を受けるところだけに限らないので、見分けがつきます。

簡単で有効な治療法は、液体窒素凍結療法です。マイナス196度の液体窒素をいぼにつけて凍らせ、いぼの細胞を壊します。超低温なので、冷たいというよりはピリピリとした痛みで、治療後も3~4日痛みが残ります。翌日水ぶくれになることがありますが、この場合は水抜きして消毒します。

この治療を2~3週間に1回の割合で繰り返し、少しずつ十数回に分けていぼを退治します。手のひらや足の裏などの硬いいぼには、この方法はあまり効きません。ブレオマイシンという薬をいぼの中に注射する方法がありますが、とても痛いので子どもには使えません。

また、電気で焼き取るときは、局部麻酔をします。

漢方製剤で、ヨクイニン(ハトムギの種子)を内服で用いることがあります。

残念ながら、いぼには有効な外用療法がありません。

予後・経過

いぼはなかなか頑固なもので、治りきるまでに根気を必要とします。昔からいぼとり地蔵というものが各地にあって、このお地蔵様の頭に塩をふりかけ、その塩をいぼに塗れば治る、なすのへたの黒焼きやいちじくがいいといったいろいろな民間療法や暗示があるようですが、医学的根拠はありません。あたりまえです。

時間はかかっても、必ず治るので、医師のもので根気よく治療しましょう。

予防

いぼはいじるとうつりますからいじらないようにしましょう。

首元などもそうですが、首美人など、化粧水・クリームなどでいぼができにくいようにしておくことが大切です。