多発性硬化症



受診科:脳神経内科
多発性硬化症たはつせいこうかしょうは脳や脊髄のあちらこちらに病変が生じ、一時的によくなったり悪くなったりして再発を繰り返し、慢性的になる病気です。若い女性にやや多くみられます。

原因

免疫疾患説となんらかのウイルスによる感染説がありますが、」不明な点が多い病気です。

自己免疫疾患とは、からだが最近などに感染したときにその菌に対する抗体をつくって菌をやっつけますが、間違ってこの抗体が自分自身の組織に対してつくられてしまい、それが原因で起こる病気のことです。

多発性硬化症は、髄鞘ずいしょう(脳や脊髄の神経を連絡する神経線維)に抗体ができて鞘を壊す脊髄疾患の一つで、神経の情報がうまく伝わらなくなると考えられています。

症状

症状は、突然あらわれることが多いようです。

比較的若年成人に発症することが多く、平均は30歳前後です。

感覚障害、歩行障害、視力障碍、眼球運動障害などがあり、症状が進んでくると、運動麻痺や異常感覚、運動失調、排尿障害や神経痛が起こります。

診断・治療

診断は、髄液を採取して調べるほか、MRI検査やCT検査で行います。

治療は副腎皮質ホルモン剤、あるいは副腎皮質刺激ホルモン剤の投与を行えば病気は早く収まり、後遺症も軽くて済むことが多いです。また、免疫抑制剤や劇症型には血漿交換治療法も有効です。

いずれにしても、早期発見をして適切な治療をうけることが大切です。

血漿交換治療法けっしょうこうかんちりょうほう

血液から有害物質を含む血漿成分を分離除去し、血漿の補充として新鮮な凍結血漿、アルブミン液などの置換液を用いて治療を行うものです。