腎血管性高血圧症



受診科:内科・循環器科・腎臓内科
腎動脈の一部が狭くなって、血液が腎臓へうまく運ばれなくなったために起こる二次性高血圧を、腎血管性高血圧といいます。

原因

若い人の場合は、血管壁の一部が腫大したために起こる過形成(繊維筋性過形成)によるものが多いです。

女性では大動脈炎症症候群の症状の一部として起こり、高齢者では動脈硬化性変化が原因で腎血管が狭くなったために起こることが多いです。

こうした原因によって腎臓に入る血液量が不足することで、レニンという酵素がよけいに分泌され、血圧をあげる物質をつくために高血圧が起こるのです。

症状

血圧が高くなって高血圧の症状を起こします。高血圧の症状

一般に降圧剤が効きにくく、拡張血圧が高い場合が多いです。

診断・治療

高血圧であるかどうかの診断は血圧の測定によって行います。血圧は1回の測定ではなく、数回、または日を替えて数回測定したうえで診断されます。

また、血管あ狭窄している部位で雑音が聞こえ、血圧をあげる物質レニンが血液中に増加しています。加えてふつうの降圧剤では効果があらわれなかったり、静脈性腎孟造影検査や超音波検査で腎臓のサイズに左右差があり、レノグラム検査でも腎機能に左右の差がある場合にはこの病気が疑われます。カプトリル試験が有用です。

このほか血管造影で腎動脈病変を探し、左右腎静脈血のレニン活性測定を行います。

治療は、腎血管に教唆が認められた場合、バルーンカテーテルによって血管を拡張(PTRA)したり、ステントを入れたり、狭窄部位の切除が行われますが、どの方法にするかは部位、程度、狭窄の原因、年齢などによって選択されます。

手術療法やPTRAが不可能な場合は、降圧剤のACE阻害剤やβ遮断剤を用います。

予後・予防

基本的には高血圧の予防や一般療法を行うことが大切です。

高血圧ではカリウムが血圧抑制因子として働く事が知られているので、カリウムを多く含む野菜や果物類などを十分に摂取しましょう。

ただし、腎不全を起こしている人の場合はカリウムの制限が必要になります。

そのほかの生活の送り方も、高血圧の場合に準じます。